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● 竹島
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/03 09:07:16
http://www.chosunonline.com/news/20110803000020
独島:「自民党3議員はまた来るだろう」
今年の防衛白書でも「竹島は日本領」と繰り返す
自民党議員3人が今月1日、9時間にわたる「空港立てこもり」の末、金浦空港から強制国外退去となった。
しかし一行は、第2次、3次の韓国訪問を予告しているだけに、この手の騒動はこれで終わらない可能性が大きい。
専門家たちは、次回も今回のように韓国側が国全体を挙げて事を大きくすべきかどうか、真剣に振り返ってみるべきだと指摘している。
■「韓国政府のやむを得ない選択」
専門家たちは、韓国政府による入国拒否の措置そのものは、最悪の状況を避けるための次善の選択だったと評価した。
独島(日本名:竹島)が自国の領土だと告げるのが訪問の目的だと公言してやって来た人物をそのまま通過させるのは、国家存立の基本に関わるというわけだ。
また、一行が鬱陵島に向かう過程で物理的な衝突が発生した場合、韓日関係は取り返しのつかない破局に陥る可能性があった。
日本の外務省が先月半ば、大韓航空機の利用を控える指示を下し、また、独島は日本領だという内容を含む『防衛白書』を2日には確定させると予告していた点も、韓国政府が対応レベルを高めた要因だった。
しかし専門家たちは、韓国政府や政界が入国拒否措置を決定する過程で、大小のミスを犯したと指摘した。
国民大学国際学部の李元徳(イ・ウォンドク)教授は
「一行は自民党内で存在感の薄い“小僧”にすぎない。
そこに、大統領や首相、与党代表、特任長官までが正面から向かっていったのは、愚行の極致」
と語った。
また、ソウル大学国際大学院のパク・チョルヒ教授は
「一行は韓国政界全体が動いて事が大きくなっていることに驚きながらも、喜んでいるはずだ。
おそらく、次は規模をもっと大きくして韓国を訪れたいという衝動に駆られていることだろう」
と語った。
■「自民党には好材料、国益には大きな負担」
今回入国を拒否された自民党議員たちは、戻る際に「また来る」と言った。
虚言ではない可能性が大きい。
保守化した日本政治の流れを考慮すると、本人たちの株を高めたのはもちろん、政権交代を狙う自民党全体にとっても悪いことではないからだ。
パク・チョルヒ教授は
「韓国との関係を重視する民主党政権の弱みを突き、政権交代の雰囲気を高めていこうというのが、自民党の意図していること」
と語った。
しかし、日本のあるメディア関係者は
「日本政府の立場からすると、負担が非常に大きい状況」
と報じた。
まず、日本政府が今年下半期を目標に進めてきた李明博(イ・ミョンバク)大統領の訪日は、霧散する可能性が大きくなった。
日本側が食い付いている韓日自由貿易協定(FTA)交渉開始のための事前交渉も、延期とならざるを得ない。
韓国側が協力しない場合、北朝鮮の核問題や6カ国協議の場で、日本の役割は小さくならざるを得ない状況だ。
また、ある元外交官は
「韓国の大統領までもが負担を承知で乗り出し、“来るな”と言ったにもかかわらず、日本の右翼議員が自分たちの政治的利益のためにショーを繰り広げたのは、無礼の極み」
と語った。
■「等価対応のシステムを備えるべき」
専門家らは、日本側の挑発があるたびに対応の観点から実効支配措置を強化していく一方、右翼政治勢力の土俵にはなるべく上がらないようにしなければならないと語った。
李元徳教授は
「挑発の水準や水位に応じて、等価対応を行わなければならない」
と語った。
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「挑発の水準や水位に応じて、等価対応を行わなければならない」
韓国首相の東日本大震災時での「日本無能発言」、同じ時期の韓国議員団の「北方領土訪問」という挑発に対して、等価対応を日本がとったということを言っているのだと思うが。
外交は、繰り返すがフィフテイーフィフテイーだ、つまり等価対応だ。
挑発行為や挑発行動を行ったときは、等価で対応しないといけない。
これが外交の基本である。
とすれば、これでチャラでいいのではないだろうか。
これ以上、韓国が挑発をまたやると、日本は時間を置いて等価行動に出ることになる。
幕の引き際ということを知らないということは外交音痴ということになってしまう。
『
2011年08月02日09時14分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/401/142401.html?servcode=A00§code=A10
韓国政府は公式反応無し
…与野党は日本議員の強制送還を支持
政府が1日、日本自民党議員3人を入国不許可で強制送還させたことに対し、与野党は支持の立場を明らかにした。
ハンナラ党の李柱栄(イ・ジュヨン)政策委議長は記者との電話で、
「政府が適切な法適用で断固たる姿を見せた」
と評価した。
また
「意図的に騒ぎを起こして独島(ドクト、日本名・竹島)を紛争地域化しようとする一部の日本議員の策略に政府がもてあそばれてはいけない。
こういう妄言・妄動を意に介さず独島に対する実効的支配を強化していく必要がある」
と強調した。
同じ党のキム・ギヒョン報道官は
「日本議員が韓日関係を考慮した韓国政府の外交的努力にもかかわらず、ついに韓国訪問を強行し、独島を領土紛争の場に持ち込もうとする真っ黒な内心をいつも通り表した」
と指摘する論評を出した。
民主党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表はこの日、党最高委員会議で
「日本の一部の非常識な国会議員のために韓日関係がこれ以上悪化してはならない。
誰も、いかなる方法でも、独島(ドクト、日本名・竹島)が韓国の領土であることを否定することはできない」
とし
「政府の入国禁止措置は避けられなかった」
と述べた。
韓日議員連盟幹事長の李洛淵(イ・ナクヨン)議員(民主党)も政府の措置を当然だと評価し、
「日本側が成熟し、賢明に対応するべきだった」
と指摘した。
しかし民主党では
「李明博(イ・ミョンバク)政府が独島問題に対して‘静かな外交’原則を前面に出してきたが、失敗したのではないのか」
という声も出てきた。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は日本議員の入国の試みと関連し、この日も公式反応を出さなかった。
首席秘書官会議を主宰した李明博大統領はこの問題についていかなる言及もしなかった。
徹底的に無視する戦略だ。
青瓦台関係者は
「日本の一部の右翼議員の妄動に青瓦台が反応すること自体が彼らを助けることだ」
と話した。
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韓国政府としては北方領土への国会議員のツケは何らかの形で支払わねばならないという覚悟はしていただろう。
それが「外交の等価システムの鉄則」だ。
韓国大統領としてはこれで等価システムが働いたとして、幕引きをしたいところだろう。
だがしかし、一度傾いた計りはなかなか水平には戻ってくれないようだ。
大きなツケで韓国にふりかかりつつあるようだ。
『朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/04 08:27:00
http://www.chosunonline.com/news/20110804000012
独島:無名議員を有名にした「鬱陵島訪問ショー」
極右政治家ら「私も行く」
日本の自民党議員3人が1日午前、鬱陵島を訪問するとして飛行機で韓国に到着したが、韓国政府による入国拒否の措置を受け、空港に居座った末に日本に引き返した。
それ以降、日本の極右政治家たちは相次いで鬱陵島を訪問する意向を表明している。
日本メディアは3日、自民党の平沢勝栄議員と下村博文議員が、通常国会が終わる9月に鬱陵島を訪問する意向を示した、と報じた。
下村議員は
「全ての自民党議員が順番で鬱陵島に行くことにすべき」と主張。
また当初、新藤議員ら自民党議員3人と共に鬱陵島訪問するとしながら、直前に訪問を取りやめた平沢議員は、自身のホームページで
「鬱陵島訪問を諦めたわけではなく、1 カ月程度延期したもの」
と説明し、9月に韓国を訪問する意向を示した。
韓国への入国を拒否された佐藤正久議員は、簡易投稿サイト「ツイッター」で、衆議院外務委員会の海外視察地に鬱陵島を含める案を検討していると主張した。
日本の超党派の議員連盟「日本列島を守るため行動する議員連盟」も声明を発表し
「韓国政府が政治活動を行う議員たちに対し、テロリストと同じ理由で入国を拒否したことは理解を超えている。
オールジャパンで対応しなければならない」
と主張した。
東京にある韓国企業の関係者は
「日本の無名の政治家たちが、韓国への入国騒動で一躍有名人になった。
今後も日本の政治家が、鬱陵島を訪問するという行為を、名前を売るチャンスとして利用するのではないかと懸念している」
と話した。
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韓国議員の「北方領土訪問」と自民党議員の「鬱陵島訪問」は明らかに、日本側の勝利に終わってしまったようだ。
韓国議員がよせばいいのに 韓国とは何ら関係のない北方領土に行ってマスコミに名を売ろうとしたその結果がこうなってしまった。
韓国政府としては、「寝ている子を起こしてしまった」とこの議員に腹を立てていることだろう。
でも起こしてしまった子をまた寝かすわけにもゆかないだろう。
昨年をピークに今年に入って韓国経済も少々危うさがただよってきている。
日本は先の大震災で、壊滅的打撃を受けている。
この他人の不幸時の間に何とかしないと、韓国は少々重い荷を背負うことになるかもしれない。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/05 09:43:23
http://www.chosunonline.com/news/20110805000020
【社説】日本の政治家の鬱陵島訪問、対策を急げ
日本の自民党議員3人が1日、鬱陵島を訪問するとして飛行機で韓国に到着したが、空港で韓国政府に入国を拒否され日本に引き返した。
それ以来、日本の別の政治家たちも相次ぎ鬱陵島を訪問する意向を表明している。
この議員らはいずれも無名の政治家だった。
同じ日に韓国に来た日本人旅行客が空港での騒動を見て、あれは誰だろうと首をかしげたほどだ。
議員らが最初に鬱陵島訪問計画を表明した際には、日本では全く注目を受けなかった。
その後、大統領がこの問題に言及し、韓国政府が議員らの入国を拒否し、空港でプラカードを掲げ議員を糾弾する人々が現れたことから、日本のマスコミもこのニュースを大きく扱った。
マスコミ報道を利用して有権者に顔を売ろうと躍起になるのは、どの国の政治家も同じだ。
鬱陵島への訪問を表明することが政治的にメリットが大きいと知るや、別の日本の政治家らも便乗し始めたというわけだ。
自民党の下村博文議員は
「全ての自民党議員が順番で鬱陵島に行くべきだ」
と訴えた。
また、自民党議員3人と共に訪問する予定だったが、直前に取りやめた平沢勝栄議員は
「鬱陵島訪問を諦めたわけではなく、1カ月程度延期したものだ」
と説明し、国会閉会後に鬱陵島を訪問したいとの考えを示した。
韓国の国会・独島(日本名:竹島)対策特別委員会は、極右思想を持つ日本の個人・団体のリストを事前に手に入れ、管理するよう政府に求めると表明している。
独島領有権を主張する日本人の「ブラックリスト」を作成するということだ。
日本の極右思想を持つ人々は、そのリストに名を連ねることを勲章と受け止めるだろう。
その勲章を手にするため、先を争って独島領有権を主張するかもしれない。
日本の極右勢力が独島を紛争地域として問題化するため、さまざまな挑発を仕掛けてくるたび、一部の国民が激高し、与野党が競って強硬対応を訴えると、政府はこれに押されるのが常だった。
結果的に、日本の極右勢力の思い通りとなってしまったわけだ。
国民が激怒するのは分かる。
だが、政界は与野党が協力し、日本の右翼の独島挑発にどう対応するのが国益にかなうのか、事案別・段階別のマニュアルを作るなどして備えるべきだ。
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どうも韓国は先にも行けない、戻ることもできない袋小路に迷い込んでしまったようだ。
「外交下手 」の結果だとは思うが、ちょっと下手すぎる。
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