2011年8月3日水曜日

韓国の国家予算を上回る中国高速鉄道の負債

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 ● 中国高速鉄道網計画


● 中国高速鉄道網計画




レコードチャイナ 2011-08-02 04:51:50 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=53209&type=1

中国経済の“奇跡”、急速な経済成長も間もなく“脱線”か―英紙

2011年8月1日、環球時報によると、英デイリー・テレグラフ紙はこのほど、
「中国経済の奇跡は間もなく脱線か」
と題した記事を掲載し、欧米の負債が表面化しているが、中国の経済危機も早晩表面化するかもしれないと指摘した

23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道の衝突事故は、中国の鉄道分野における安全性などを軽視した虚偽に対する疑念を人々に抱かせただけでなく、中国の急速な経済成長そのものの持続可能性に対しても疑いの目を向けさせるきっかけになった。
ある経済学者は、高速鉄道は中国経済発展の象徴的な存在だと指摘している。

事実、高速鉄道プロジェクトはすでに中国鉄道部を破産させている。
負債額は2兆元(約24兆円)近くに上り、四半期ごとに40億元(約480億円)という猛烈なペースで負債を増やし続けている。
この他、プロジェクトを現実とするにはさらに2兆8000億元(約33兆6000億円)の資金を3年半以内に調達する必要があるが、調達のめどが立つか記事は疑問視している。

急速に広がる鉄道網の利用率が低いことも大きな懸念材料とされている。
中国の成長はインフラ整備を先行させているが、安全性を軽視するというあってはならないことをしていることが表面に現れたことで、より大きな経済危機を予兆させる状態になっているという。




asahi.com     2011年8月2日20時22分
http://www.asahi.com/international/update/0802/TKY201108020485.html

中国鉄道省、負債25兆円規模に
高速鉄道の投資膨らむ

中国鉄道省が抱える負債が6月末時点で2兆907億元(約25兆円)に上り、総資産に占める比率は58.6%に達した。
負債は3カ月前と比べて1071億元増え、初めて2兆元を突破。
来年には対総資産比が7割を超えるとの試算もあり、財務体質の悪化を懸念する声が強まっている。
同省が1日、公表した。

高速鉄道の建設が加速した2005年以降、鉄道省の投資は急膨張。昨年には8426億元(約10兆円)となり、5年前の6倍になった。
財政資金だけでなく、利払いが必要な銀行からの借り入れや債券の発行による資金の調達が増えており、将来的に経営圧迫につながりかねない要素もある。


韓国の国家予算が約20兆円である
高速鉄道だけでそれを上回る赤字を抱えている。
日本の国家予算は約100兆円。
中国の外貨準備高が3兆2千億ドル。
日本円に直すと、280兆円くらいか。

中国の経済がいかに桁外れにスゴイかがいえる。
だが、そのうちの1割に相当する額が高速鉄道建設の赤字となる。
これやはり結構デカイ。
足を引っ張りそうである。



サーチナニュース 2011/08/11(木) 10:15
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0811&f=politics_0811_003.shtml

中国政府が高速鉄道の全面減速化を決定、速度より安全重視へ

中国鉄道部の盛光祖部長(鉄道相)は10日、中国国営新華社通信の取材に対し、高速鉄道の安全性を考慮して、全面的に運行時速を40-50キロ引き下げることを明らかにした。
7月の高速鉄道事故を受けた措置で、中国の高速鉄道の営業距離数は6000キロあまりに縮小することになる。

盛部長は、設計最高時速が350キロの高速鉄道は運行時速を300キロ
設計最高時速が250キロの高鉄は運行時速200キロに、
在来線で時速200キロを出している路線は時速160キロに、
それぞれ引き下げると述べた。
減速に合わせて運賃も引き下げるという。
中国はこれまで鉄道の高速化を推進し、「営業時速世界最速」を誇示
 してきたが、7月の高速鉄道事故を契機として、速度より安全性を優先する方針に転じた。

11日付北京日報によると、中国で時速200キロを超える高速鉄道の総営業距離は、昨年末時点で8358キロメートル。
6月に北京―上海間を結ぶ京滬高速鉄道が開通して9676キロメートルとなった。
だが時速200キロまで引き上げられた在来線が160キロに減速されると、高速鉄道の実際の距離数は6000キロあまりに縮小することになる。
また、北京―天津を結ぶ京津都市間鉄道が時速300キロに減速されると、最速列車の運行時間は30分以上延びることになる。

温家宝首相が10日に開いた国務院(政府)常務会議では、高速鉄道および建設プロジェクトの安全について一大点検を行い、新規に建設される高速鉄道の開業初期の速度を適宜引き下げ、建設予定の鉄道プロジェクトに対しあらためて安全評価を行うことを決めた。
(編集担当:阪本佳代)




サーチナニュース 2011/08/11(木) 02:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0811&f=business_0811_019.shtml

中国が9月から高速鉄道の時速を全面引き下げへ、鉄道事故受け

中国の鉄道関係者によると、中国高速鉄道は9月から時速を全面的に引き下げるもよう。
7月の高速鉄道事故を受け、安全面を考慮した結果だが、鉄道の営業と収益にとって打撃となりそうだ。
中国証券報が10日報じた。

■急ぐダイヤ改正
8日夜、中国各地の鉄路局(鉄道局)は即日から列車の切符の予約販売期間を現行の10日前から5日前に短縮すると発表した。
鉄道関係者によると、これは全国の鉄道ダイヤを改正するための準備だという。
現行の列車ダイヤは7月1日に施行されたばかりで、通常なら次のダイヤ改正までに半年から1年以上の間がある。
今回ほど急ぐのは前例がなく、7月23日に浙江省温州市で起きた高速鉄道事故と関連しているという。

鉄道部の内部情報によると、同部は近く鉄道の運行時速を全面的に引き下げる「重大決定」をする。
消息筋によると、安全面を考慮して高速鉄道の設計時速を引き下げ、9月から全面的に減速するという。

■設計時速オーバー
高速鉄道車両を生産する中国南車の関係者によると、高速鉄道車両のうちCRH3型の営業時速は300―350キロに達する。
CRH1型とCRH5型の営業時速は200―250キロ。
日本の新幹線車両をベースとしたCRH2型は時速250―300キロの間で運行しており、時速300キロを超えると危険だという。

例えば鄭州西安高速鉄道(鄭西高鉄)で使用されているCRH2Cは、日本の川崎重工業の技術を導入し、E2系1000番台新幹線車両の動力車と付随車の構成(MT比)を変更したもの。
中国南車は時速300キロまで出せるとしているが、ある匿名希望の鉄道専門家は、
「この車型は導入時には時速 220キロしかなく、最高でも時速250キロは超えられない」
と明かす。

しかし鄭西高鉄は15本ある列車のうち、時速300キロ級と250キロ級を半分ずつ混合運行している。
つまり鄭西高鉄では大部分の列車が設計時速を超えて運行している状況にあり、こうした路線は減速の対象になるとみられる。
業界関係者は、高速鉄道の60%が減速の影響を受けると予測している。

■減速と経済への影響
運行速度低下により、鉄道の運営や利益も大きな試練に直面することになる。
鉄道関係者は、
「高速鉄道に速さというメリットが無くなれば、飛行機に太刀打ちできない」
と競争力の低下を心配する。
鉄道部本体の経営や債務だけでなく、鉄道沿線の経済にもマイナスの影響を及ぼす。
高速鉄道の産業チェーンにも波及するだろう。

消息筋によると、2月に就任した鉄道部の盛光祖部長は、高速鉄道の安全性と信頼性を高めるため時速を引き下げる努力をしたが、鉄道部内でコンセンサスが得られなかったという。

このため7月1日のダイヤ改正では、京滬高鉄(北京―上海)、鄭西鉄道(鄭州―西安)、武広高鉄(武漢―広州)が運行時速を当初予定の350キロ以上から300キロ以下に引き下げただけで、全長7000キロメートル余りのその他の高速鉄道では既定速度を維持することとなった。
事故を教訓としてようやく「全面減速」が実現するようだ。(編集担当:阪本佳代)『




ロイター 2011年 08月 12日 13:04 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22683320110812

中国北車、高速鉄道車両を安全上の懸念でリコールすると発表

[上海 12日 ロイター] 中国北車は12日、北京・上海間に使用されている54の高速鉄道車両を安全上の懸念からリコールすると発表した。
同社は上海証券取引所への文書で、リコールは顧客との販売契約に影響しないものの、リコールに伴うコストは事業に影響を及ぼすとしている。  

同社は声明で
「テストや点検に絡んだコストは今年の事業に明らかに影響を及ぼす」
と述べた。
中国北車は2日前、鉄道省が同社子会社の高速列車「CRH380BL」について、自動安全システムに問題があるとして、顧客への引き渡しを停止するよう求めた、と明らかにしている。

北京・上海間の高速鉄道は6月の運行開始以来、停電やテクニカル上の問題で遅延が目立っている。
先月の高速鉄道の事故を受け、当局は高速鉄道の新規プロジェクトの承認をいったん保留にし、安全面のチェックを行う方針。  

一方、中国証券報によると、中国南車の広報担当者は、同社の注文書が来年第3・四半期まで埋まっており、事故の影響は受けていないと述べた。




TBSニュース



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