2011年8月12日金曜日

“尖閣侵略には自衛権行使”

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● 尖閣諸島(魚釣島)




NHKニュース 2011年8月11日 0時59分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110811/t10014837351000.html

“尖閣侵略には自衛権行使”

枝野官房長官は、参議院沖縄・北方問題に関する特別委員会で、沖縄県の尖閣諸島について、
「他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも、自衛権を行使して排除する」
と述べました。

この中で、枝野官房長官は、日本固有の領土である沖縄県の尖閣諸島について、
「尖閣諸島は、我が国が、今、有効に支配している。
わが国が有効に支配している尖閣諸島に対して、他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも、自衛権を行使して排除する」
と述べました。
尖閣諸島を巡っては、領有権を主張する中国の漁業監視船が周辺の海域を航行しており、去年9月には、日本の領海内で、中国の漁船が、立ち入り検査を妨害するため、故意に海上保安部の巡視船に接触したとして、中国人の船長が逮捕される事件も起きています。




サーチナニュース 2011/08/11(木) 14:26
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0811&f=politics_0811_007.shtml

枝野官房長官「尖閣が侵略されれば自衛措置」…中国で猛反発

枝野幸男官房長官が10日の参院沖縄北方特別委員会で、尖閣諸島について
「他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも自衛権を行使する」
と述べたことに対して、中国で反発が高まった。
各メディアが報じ、インターネットでは
「日本に原爆を落とせ」
など、一般読者による過激な意見が集まっている。

枝野官房長官は、みんなの党の江口克彦氏への答弁で、尖閣諸島が侵略された場合には
「あらゆる犠牲を払ってでも自衛権を行使し、これを排除する」
と述べ、自衛隊出動を含めた厳しい対応をとることを表明した。
昨年(2010年)の漁船衝突事件など、中国の一連の動きを念頭に置いた発言であることは、明らかだ。

中国メディアは相次いで、同発言を報道。「愛国論調」が強い環球網などでは、猛反発する読者のコメント投稿が続いている。

「日本と戦争だ」、
「日本を滅ぼせ」、
「釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)を失うなら、日本に原爆を落とさねばならない。
あとのことは考えなくてよい。
まったく腹立たしい。
取るに足らない小国に、大国であるわれわれが馬鹿にされてたまるか」
など、過激な書き込みが多い。

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◆解説◆
中国の胡錦濤政権には、過激な反日世論や行動を「歓迎しない」傾向が強かった。
しかし、7月に黒龍江省内で「満蒙開拓団の日本人死亡者名簿の碑」が作られたことで、反日感情が高まった。
同碑は撤去されたが、批判報道は続いている。

中国の世論は、共産党上層部内の“綱引き”に大きく影響される場合が多い。
「本当に自発的な民意が形成されるとは言い難い」
との見方もある。
中国では高速鉄道が大事故を起こしたことなどで、政府への批判と不信が高まった。
そのため、政権側にとっては、世論の高まりを抑さえにくい状態になった。


韓国議員団の北方領土訪問が、寝た子を起こし、竹島問題となり、そして尖閣諸島へと日本の議論を導いてしまった。
領土問題に黒白をはっきりつけるなどということはありえない。
ある時期ある国が支配し、ある時は他の国が支配しているだけである。
よって、
その時期支配しているものが最も大きなポイントを持っている
ということである。
パレスチナ問題をみれば一目瞭然だろう。
これは外交を知るものなら幼稚園児なみの知識に過ぎない。
そこにむやみに踏み込むようなことは、不要な混乱を招くだけである。
韓国議員団はそれをやってしまった。
いらぬトラブルを誘引してしまった。
無能な議員が利益のない結果を招いてしまった。
日本にとっては、これがきっかけで
「対中国対策」のシナリオが描けるが。
それが枝野発言である。
ちょうど、北朝鮮が日本への脅しのためにテポドンを打ち上げたことによって、日本がそれまでの平和政策を一気に改めて、国土防衛という美名のもとにそれまでの仮想敵国であったソ連からグーンとシフトさせ、北朝鮮・中国を視野に軍備の再編成に走ったことがある。
外交というのは微妙だ。
それを理解出来ないなら、むやみに動くべきでない。


TBSニュース





2011年08月12日16時34分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/775/142775.html?servcode=100&sectcode=140

【コラム】写真を撮りに独島へ行く政治家たち

  日本の国会議員が鬱陵島(ウルルンド)に来るからといって独島(ドクト、日本名・竹島)に駆けつけ、軍服にヘルメットをかぶって歩哨に立つ李在五(イ・ジェオ)長官の姿は喜劇的だった。
独島が人気の舞台に急浮上すると、国会独島特委所属の議員らも独島で会議を開くと言って積極的に動いている。

独島特委の姜昌一(カン・チャンイル)委員長は5月、別の2人の委員と日露間で領土紛争中のクリル列島(北方領土)を訪問し、日本を刺激した。
日本自民党の新藤議員一行の鬱陵島訪問は、韓国政治家の千島列島訪問に対抗するショーだ。
 新藤議員は姜昌一議員の千島列島訪問をそのままパロディーにして鬱陵島訪問の正当性を主張した。

姜昌一議員は、韓国の国会議員がロシアが実効支配中の地に行って現地調査をするのは主権国家の国会議員の活動なのに、日本がそれにとやかくいうのは無礼な反応だという論理を展開した。
正しい言葉だが、これは独島問題の性格を考慮していない。

  独島をめぐる消耗的な神経戦は、両国の政治家の国際感覚不在と単細胞的な現実認識がもたらす悲喜劇だ。
目の前に展開されることを理解して対処するには、本能的・直観的な方法と知性的な方法がある。
本能的な方法は事物・事件をそれ自体だけで理解し、他の事物・事件との関係を考えない。
独島問題では、自分の行動が独島より高い次元の韓日関係にどんな負担を与えるかを考える概念的な理解力が足りない。
最小限の知性を持った人は事物・事件を全体の関係の中で抽象化してみる目を持つ。
そのような人は目の前の事物・事件と一定の距離を置き、自分がとる行動がその事物を含む全体に及ぼす影響を考えることができる。
その程度の知性は国会議員が備えておくべき最小限の条件ではないのか。

  7日、韓流番組の放送が多い東京のフジテレビの前で、約2000人の市民が反韓流デモを行うという不吉な事件が起きた。
小さな事件に見えるが、これは、政治家の注目を引こうという行動で独島事態が一定水準までエスカレートすれば、韓日関係が違う次元にまで発展するおそれがあるという危険信号だ。
独島特委が独島会議を強行すれば、日本政治家の間では鬱陵島ラッシュが起こる可能性が高い。
世論に押された日本政府も海底資源調査の名目で海上自衛隊の艦艇を独島沖に送ったり、独島を日本領土と規定した島根県の条例を全国的に拡大する措置を取ることも考えられる。
こうなれば韓国も冷静な対応をやめて強硬対応に向かうしかない。

 日本のリーダーシップ不在は危険水位に達している。
 派閥が事実上解体し、与野党に関係なく有権者の情緒に迎合する一部の議員の小英雄主義的な妄動を防げない。
新藤議員は形式的には田中-竹下を継承した額賀派に属するが、単独行動をためらわない。

  当初、日本議員4人が鬱陵島を訪れる予定だったが、平沢勝栄議員が脱落した。
これには背景がある。
7月21日に福岡で日韓親善協会支部創設記念行事が開かれた。
 山崎拓自民党総合政策研究所長は先月、韓日親善協会会長として祝辞を述べた金守漢(キム・スハン)元国会議長に会った。
金元議長は自民党所属議員の鬱陵島訪問を引き止めてほしいと要請した。
山崎氏は自分の派閥所属の平沢議員に電話をかけ、韓国行きをやめるよう話した。
山崎氏は石原伸晃自民党幹事長にも会議を開いて自民党の反対の立場を明らかにするべきだと圧力を加えた。
それで役員会が開かれた。

  金守漢-山崎ラインの水面下交渉の成果は平沢議員一人の脱落に終わった。
しかし2人の隠れた活動は、両国の政治家の役割について示唆する点が多い。
 韓国国会には日本を体系的に研究する会もなく、急な時に日本政界に動員する人脈もない。
日本側では、鳩山前首相と前原前外相が09年5月、「戦略的な日韓関係を築く議員の会」を結成し、6月に他の会員とともに韓国を訪問した。
3カ月後に民主党が執権した。
鳩山氏は首相になり、前原氏は国土交通相を経て外相になった。
今では有力な次期首相候補に挙がっている。
自民党にだけ慣れていた韓日議員連盟は有名無実になった。
政治家は写真を撮りに独島へ行くショーはやめて、韓日関係に戦略的に接近する会を結成し、日本の政界との対話通路を復元する必要がある。
 日本文化の特性上、非公式交渉なく公式外交だけで独島や歴史教科書などの韓日間の敏感な問題を扱うのは困難だ。




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